第4−3章 「高圧受電設備」
 受電設備の構成機材については、その機能、施設基準等とH17年度から、従来の等価実技の鑑別が加わり写真の名称・用途が出題されます。
 電気事故・波及事故防止の観点から、短絡電流、遮断容量の決定、変流器と保護継電器、保護協調について十分マスタして下さい。
「重要事項のまとめ」(PDFファイル)
施設基準 開閉装置 機 材 短絡電流 保護装置 保護協調


施設基準
問題1
 高圧受電設備に関する記述として,適切でないものは.   
 イ. 受電設備容量が300[KVA]以下のキュ−ビクル式高圧受電設備には,主遮断装置として,PF・S形を用いてもよい
 ロ. 主遮断装置としてPF・S形を用いた場合,限流ヒュ−ズの動作で欠相する可能性があるので,欠相対策を行うことが望ましい.       
 ハ. 主遮断装置として,PF・S形を用いる場合,構内の1線地絡事故の保護装置は必要としない.
 ニ. 主遮断装置としてPF・CB形を用いた屋内式高圧受電設備(金属箱に収めないもの)において,短絡電流はPFで行う.
問題2
 屋内式高圧受電設備(金属箱に収めないもの)で,主遮断装置にPF−S形を使用できる最大受電設備容量[KVA]は.                  


   イ. 150  ロ. 300  ハ. 500  ニ. 1000
高圧回路の開閉装置
問題1
 運転中の高圧負荷回路を電源と負荷を完全に切り離す方法で正しいものは。


   イ. 断路器を切り、次に遮断器を切る。  
   ロ. 遮断器を切り、次に断路器を切る。 
   ハ. 断路器と遮断器を同時に切る。
   ニ. 遮断器だけを切る。
問題2
 高圧受電設備の主遮断装置として用いることが不適当なものは。                  
                        
 イ. 高圧限流ヒュ−ズと高圧交流負荷開閉器とを組み合せたもの。             
 ロ. 高圧限流ヒュ−ズと高圧交流遮断器とを組み合せたもの。
 ハ. 高圧交流負荷開閉器              
 ニ. 高圧交流遮断器 
高圧受電設備の機材
問題1
 高圧進相用コンデンサに関する記述として誤っているものは。

 イ. コンデンサの残留電荷を急速に放電するためにコイルまた は抵抗を設ける。         
 ロ. コンデンサを投入すると、突入電流が流れる。
 ハ. コンデンサ回路の保護装置として限流ヒュ−ズを用いる。
 ニ. コンデンサに直列抵抗を設置すると、電圧波形のひずみを抑制することができる。
問題2
 雷その他による異常な過大電圧が加わった場合の避雷器の機能として適当なものは。         

 イ. 過大電圧に伴う電流を大地へ分流することによって過大電圧を制限し、過大電圧が過ぎ去った後に、電路を速やかに健全な状態に回復させる。 
 ロ. 過大電圧の侵入した相を強制的に接地して、大地と同電位にする。             
 ハ. 内部の限流ヒュ−ズが溶断して、保護すべき電気設備を電源から切り離す。         
 ニ. 電源と保護すべき電気設備を一時的に切り離し過大電圧が過ぎ去った後に再び接続する。 
問題3
 高圧限流ヒュ−ズの溶断特性による種別で、特に用途を定めていないものに表示される記号は。

                        
   イ. G  ロ. M  ハ. C  ニ. T
問題4
 高圧CVTケ−ブルの半導電層の機能は。    
                        
 イ. 外部からの電界による影響を防ぐ。      
 ロ. 絶縁体表面の電位傾度を均一にする。     
 ハ. 高調波を防止する。             
 ニ. 絶縁体内への水の侵入を防ぐ。
問題5
 写真に示すモールド変圧器の矢印で示す破線で囲った部分の用途は。

イ.高圧側のタップを切り替え、低圧側の電圧を調整する。
口.低圧側のタップを切り替え、低圧側の電圧を調整する。
ハ.三相又は単相3線用とするために内部接続を切り替える。
ニ.使用条件に合わせて切り替え、温度上昇限度を設定する。. 
問題6
 写真の矢印で示す破線で囲った部分の用途は。

 イ. 異常電圧からコンデンサを保護する。
 ロ. コンデンサに流入する高調波を吸収する。
 ハ. コンデンサの内部短絡時の事故電流を遮断する。
 ニ. コンデンサの開放時に残留電荷を放電する。
 
短絡電流
問題1
 出力10[MVA]、内部パ−セントインピ−ダンス6[%]の配電用変電所から、合成パ−セントインピ−ダン2[%](10[MVA]基準)の 6.6[KV]配電線を経由し、受電している高圧需要家がある。
 受電点における三相短絡電流[KA]は、およそ。 


   イ. 4.0  ロ. 5.5  ハ. 11.0  ニ. 19.0 
問題2
 図に示す高圧需要家の受電用遮断器の必要な遮断容量[MVA]は。ただし、パ−セントインピ−ダンス(%Z)は10[MVA]を基準容量とする。          

 
   イ. 50  ロ. 100  ハ. 150  ニ. 200  
保護装置
計器用変成器 保護継電器
計器用変成器
問題1
 通電中の変流器の二次回路に接続された電流計を取り外す場合の適切な手順は。                             
 イ. 電流計を外した後、変流器の二次側を短絡する。    ロ. 変流器の二次側端子の一方を接地した後、電流計を取り外す。    
 ハ. 電流計を取り外した後、変流器の二次側端子の一方を接地する。   
 ニ. 変流器の二次側を短絡した後、電流計を取り外す。
問題2
 100/5[A]のCTと6600/110[V]のVTとを用いて、単相回路の電力を測定したとき、単相電力計の指示は500[W]であった。高圧側単相回路の電力[KW]は。
 ただし、負荷力率は100[%]とする。                   
   イ. 100  ロ. 300  ハ. 400  ニ. 600 
問題3
 写真に示す機器の用途は。

 イ. 高圧水銀ランプを点灯させるとき、始動に用いる。
 ロ. 電圧計や表示灯を接続するために、高圧を低圧に変成する。
 ハ. 電流計や継電器を接続するために、高圧の電流を低圧の電流に変成する。
 ニ. 高圧進相コンデンサ回路に接続して、コンデンサ投入時の突入電流を抑制する。
保護継電器
問題1
 受電電圧6,600[V]、受電電力120[KW]、力率80[%]の高圧需要家の受電用遮断器に用いる過電流継電器の適切なタップ値[A]は。
 ただし、変流器の定格は20/5[A]とし、タップ整定値は全負荷電流の150[%]とする。    

                        
   イ. 3  ロ. 4  ハ. 5  ニ. 6
問題2
 高圧受電用地絡方向継電器を動作させるために、一般に用いられるものは。

   イ. 変流器と接地変圧器
   ロ. 零相変流器と計器用変圧器
   ハ. 変流器と漏れ変圧器 
   ニ. 零相変流器と接地コンデンサ
問題3
 写真に示す品物の矢印で示す部分の用途は。

 イ. 継電器の動作時間を整定する。
 ロ. 継電器の限時動作電流を整定する。
 ハ. 継電器の瞬時動作電流を整定する。
 ニ. 継電器の過負荷耐量を整定する。
保護協調
問題
 図に示す高圧受電設備における時限協調曲線図として適当なものは。
 ただし、図中の@は配電用変電所の過電流継電器の特性、Aは需要家の受電側過電流継電器の特性、Bは変圧器二次側配線用遮断器の特性を示す。
問題2
 高圧受電設備の非方向性高圧地絡継電装置が、電源側の地絡事故によって不必要動作をするおそれがあるものは。
 

 イ. 電源側電路の対地静電容量が小さい場合     
 ロ. 電源側電路の対地静電容量が大きい場合
 ハ. 需要家構内の電路の対地静電容量が小さい場合 
 ニ. 需要家構内の電路の対地静電容量が大きい場合
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第1章
 電気理論
 
第2章
 配電理論
第3章
 
電気応用
 
 第4-1章
 電気機器
 第4-2章
 器具・材料
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  第5章
 施工方法
  第6章
 検査方法
 第7章
 発変電・送電
  第8章
 保安法令
 第9章
 配線図
試験問題


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