第9章 「配線図」
 筆記試験第二部(全10問)は、配線図とシーケンス制御回路の出題になります.
 高圧受電設備の結線図では、主要機器、保護装置、計測器の図記号とその機能、および保護・保安に関する電気設備技術基準・高圧受電設備規程の適合性等の問題が出題されています.
 シーケンス制御回路では、基本回路について各機器がどのような働きを持っていて、その図記号がどのように示されるか等の問題が出題されています.
 平成17年度からは、従来の等価実技の選別が加わり、写真の中から機器、材料等の選別が出題されます。
「重要事項のまとめ1」(PDFファイル)
「重要事項のまとめ2」(PDFファイル)
高圧受電設備
単線結線図
高圧受電設備
複線結線図
電動機の制御回路
高圧受電設備
単線結線図
問題1
 図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。
 それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。
 (注) 1. 図はJIS C 0617-1999(旧JIS C 0301-1990のIEC規格に整合するもの)に準拠して示してある。
    2. 図において、問に直接関係ない部分等は省略してある。
問い 答え
@で示す機器の一次定格電圧[kV]と二次定格電圧[V]は。 イ. 6.0[kV]   ロ. 6.0[kV]   ハ. 6.6[kV]   ニ. 6.6[kV]
  105[V]      110[V]      105[V]      110[V]
Aで示す機器に関する記述として正しいものは。 イ. 過電圧になったとき、自動的に電路を遮断する。
ロ. 過負荷電流及び短絡電流を遮断できる。
ハ. 過負荷電流は遮断できるが短絡電流は遮断できない。
ニ. 負荷電流を遮断してはならない。
Bの部分に設置する機器の図記号は。
Cに設置する機器は。
イ. ロ.
ハ. ニ.
Dに.設置する機器は。
イ. ロ.
ハ. ニ.
Eで示す機器の名称は。 イ. 引外しコイル    ロ.  限流ヒューズ  
ハ. 進相コンデンサ  ニ. 直列リアクトル
Fの部分に設置できる機器の図記号として、不適切なものは。
イ. ロ. ハ. ニ.
Gで示す機器の役割は。 イ. 高電圧を低電圧に変成する。
ロ.  電路に侵入した過電圧を抑制する。
ハ. 高圧電路の電流を変成する。
ニ. 電路の異常を警報する。
Hの変圧器の低圧側の一端子に施す接地工事の種類として、適切なものは。 イ. A種接地工事    ロ. B種接地工事  
ハ. C種接地工事    ニ. D種接地工事
10 Iの部分に使用する軟銅線の太さの最小値[mm]は。 イ. 1.6  ロ. 2.0  ハ. 2.6  ニ. 3.2
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10
問題2
 図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。
 それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。
 (注) 1. 図はJIS C 0617-1999(旧JIS C 0301-1990のIEC規格に整合するもの)に準拠して示してある。
    2. 図において、問に直接関係ない部分等は省略してある。
問い 答え
@で示す機器の役割は。 イ. 地絡事故発生時に交流遮断器を遮断する。
ロ. 地絡事故発生時の電流を測定する。
ハ. 電源側の地絡事故を検出し、断路器を自動遮断する。
ニ. 自家用設備側の地絡事故を検出し、高圧負荷開閉器を自動遮断する。
Aの機器に関する記述として正しいものは。ただし、機器は開放形とする。 イ. 木製の造営材との離隔距離を50[p]とした。
ロ. 過負荷電流を自動遮断する。
ハ. ブレードを電源側に接続した。
ニ. 開閉はVCBを開放してから行った。
Bに使用するヒューズは。
イ. ロ.
ハ. ニ.
Cの機器を設置することが必要な受電電力の容量[kW]は。 イ. 100[kW]以上  ロ. 300[kW]以上
ハ. 500[kW]以上  ニ. 1000[kW]以上
Dの機器が遮断する場合の事故は。 イ. A点における地絡
ロ. B点における短絡
ハ. C点における短絡
ニ. D点における地絡
Eに設置する機器のJISに定める図記号は。
Fの部分の結線図をJISに定める図記号(複線図用)で表したものは。
Gの部分に設置する変圧器(単相変圧器)100[kVA]3台)に関する説明で誤っているものは。 イ. 1台が故障した場合、V結線にして三相3線式回路を構成することができる。
ロ. 1台が故障した場合、V結線にして最大141[kVA]の負荷容量までしか使用できない。
ハ. Δ結線の場合、各変圧器のタップ電圧を等しくする必要がある。
ニ. 無負荷状態でも二次側巻線に1[A]程度の循環電流が流れることがある。
Hで示す図記号の名称は。の部分に設置する高圧カットアウト(PC)について、誤っているものは。 イ. ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
ロ. 断路器
ハ. ヒューズ付高圧カットアウト
ニ. 交流遮断器
10 Iの部分に使用する軟銅線の太さの最小値[mm]は。 イ. 1.6  ロ. 2.0  ハ. 2.6  ニ. 3.2
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10
高圧受電設備
複線結線図
問題
 図は、高圧受電設備の複線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。
 それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。
 (注) 1. 図はJIS C 0617-1999(旧JIS C 0301-1990のIEC規格に整合するもの)に準拠して示してある。
    2. 図において、問に直接関係ない部分等は省略してある。
問い 答え
@の部分の接地工事の種類は。ただし、ケーブルに人が触れるおそれがあるものとする。 イ. A種接地工事
ロ. B種接地工事
ハ. C種接地工事
ニ. D種接地工事
Aの表示の目的は。 イ. 過電流継電器動作表示
ロ. 地絡継電器動作表示
ハ. 故障表示
ニ. 電源表示
Bに設置する機器A、BのJISに定める複線結線図の記号の組み合せとして、正しいものは。
Cに設置する機器のJISに定める図記号は。
Dの部分の設置目的は。 イ. 地絡時に零相電流を発生する。
ロ. 計器用に大電流を小電流に変流する。
ハ. 交流遮断器の引外しのため。
ニ. 異常電圧を検出するため。
Eに設置する機器のJISに定める図記号は。
Fの部分に設置する機器のJISに定める単線図用図記号は。
Gのw相の対地電圧[V]は、およそ。 イ. 105  ロ. 142  ハ. 182  ニ. 210
Hの接地工事の種類は。 イ. A種接地工事
ロ. B種接地工事
ハ. C種接地工事
ニ. D種接地工事
10 Iのコンデンサに内蔵されている抵抗の目的は。 イ. 高調波による波形のひずみの抑制
ロ. 残留電荷の放電
ハ. 開放時の再点弧防止
ニ. 投入時の突入電流の抑制
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10
電動機の制御回路

問題1
 図は、三相誘導電動機用Y−Δ始動制御回路である。
この図に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。
 (注) 1. 図はJIS C 0617-1999(旧JIS C 0301-1990のIEC規格に整合するもの)及びJIS C 0401-1982に準拠して示してある。
    2. 図において、問に直接関係ない部分等は省略してある。

問い 答え
@に設置する機器は。
ロ. ハ. ニ.
Aに設置する機器は。 ロ. ハ. ニ.
Bに設置する機器は。 ロ. ハ. ニ.
Cの機器の役目は。 イ. 電動機の巻線をY結線にする。
ロ. 電動機の巻線をΔ結線にする。
ハ. Y−Δ切り換えの際、電動機の巻線を瞬間短絡する。
ニ. 電動機の停止中に電動機巻線に電圧がからないようにする。
Dの部分の結線図は。
Eの部分の接点が開路するのは。 イ. 電動機が停止したとき。
ロ. 電動機が始動したとき。
ハ. 電動機に設定値を超えた過電流が継続して流れたとき。
ニ. 電動機が始動してタイマの設定時間が経過したとき。
Fで示す接点の動作として正しいものは。 イ. 押すと閉じ、引くと開く。
ロ. 押すと開き、引くと閉じる。
ハ. 押したときだけ閉じる。
ニ. 押したときだけ開く。
Gで示す図記号の名称は。 イ. 手動操作自動復帰接点
ロ. 手動操作自動復帰接点
ハ. 限時動作接点(a接点)
ニ. 限時動作接点(b接点)
Hで示すTLRの役目は。 イ. Y結線時及びΔ結線時の過負荷をそれぞれ保護する。
ロ. Y結線時及びΔ結線時の過負荷をそれぞれ保護する。
ハ. Y結線からΔ結線に切り換えるまでの時間を設定する。
ニ. Y結線からΔ結線に切り換えるまでの時間を設定する。
10 Iのランプが点灯しているときの電動機の状態は。 イ. 始動時
ロ. 運転中
ハ. 故障時
ニ. 停止中
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10
問題2
 図は、低圧三相誘導電動機(シャッタ開閉用)の正転・逆転の制御回路である。この図に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。
 (注) 1. 図はJIS C 0617-1999(旧JIS C 0301-1990のIEC規格に整合するもの)及びJIS C 0401-1982に準拠して示してあ る。
    2. 図において、問に直接関係ない部分等は省略してある。
問い 答え
@で示す図記号の名称は。 イ. 磁気遮断器
ロ. 刃形開閉器
ハ. 配線用遮断器
ニ. 真空遮断器
Aで示す図記号の名称は。 イ. 電磁開閉器
ロ. 電磁接触器
ハ. モータブレーカ
ニ. 始動継電器
BのMC-R機器を動作させる操作用の押しボタンスイッチは。 イ. MCCB
ロ. BS−1
ハ. BS−2
ニ. BS−3
Cの部分の結線は。
Dで示す図記号の名称は。 イ. 熱動継電器のa接点
ロ. 熱動継電器のb接点
ハ. 限時動作a接点
ニ. 限時動作b接点
Eの接点の役目は。 イ. 自己保持用a接点
ロ. 並列接点の保護
ハ. 並列接点の予備
ニ. 主回路のチャタリングの防止
Fで示す機器の接点の動作として正しいものは。 イ. 押すと閉じ、引くと開く。
ロ. 押すと開き、引くと閉じる。
ハ. 押したときだけ閉じる。
ニ. 押したときだけ開く。
Gに設置する機器は。
ロ. ハ. ニ.
Hの部分部分の図記号は。
10 Iに示す機器は。
ロ. ハ. ニ.
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10
戻る(目次)
第1章
 電気理論
 
第2章
 配電理論
第3章
 
電気応用
 
 第4-1章
 電気機器
 第4-2章
 器具・材料
第4-3章
 受電設備
 
第5章
 施工方法
第6章
 検査方法
 第7章
 発変電・送
第8章
 保安法令
 
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