電気設備を設置または変更したときの施工結果の竣工検査については、「電気設備技術基準(電技)とその解釈(解釈)」に適合していることが必要です。電気保安上重要な接地工事、絶縁抵抗及び絶縁耐力試験、並びに高圧ケーブルの劣化診断方法等が繰り返し出題されています。 平成17年度から、この分野に関係する等価実技試験にあった計測器の鑑別、試験・測定の施工方法が加わってきます。 |
「重要事項のまとめ」(PDFファイル) |
計測器と測定法 | 接地抵抗・絶縁抵抗 | 絶縁耐力試験 |
絶縁劣化診断 | 継電器の試験 | 高圧受電設備の検査・試験 |
計測器と測定法 |
接地抵抗・絶縁抵抗 |
接地抵抗の測定 | 低圧の絶縁性能 | 絶縁抵抗の測定 |
接地抵抗の測定 | |
問題1 直読式接地抵抗計(ア−ステスタ)で接地抵抗を測定する場合、接地極と補助接地極との距離の組合せで適切なものは。 イ. @ 5[m]、 A 10[m] ロ. @ 10[m]、 A 15[m] ハ. @ 10[m]、 A 10[m] ニ. @ 15[m]、 A 20[m] |
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問題2 図のような回路において、電動機内の配線が外箱に地絡した場合、外箱に現われる対地電圧[V]は。 イ. 80 ロ. 100 ハ. 120 ニ. 160 |
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問題3 写真に示す機器の名称は。 イ. 漏電遮断器試験器 ロ. 回路計 ハ. 絶縁抵抗計 ニ. 接地抵抗計 |
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低圧の絶縁性能 | |
問題1 電技設備の技術基準において、定格容量10[kVA]、一次電圧6,600[V]、二次電圧210[V]の単相変圧器に接続されている単相2線式の電線路における電線1条と大地との間の漏えい電流の最大値[mA]は。 イ. 10.0 ロ. 11.9 ハ. 23.8 ニ. 47.6 |
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問題2 電気設備に関する技術基準において、低圧屋内電路の絶縁抵抗に関する記述として、誤っているものは。 イ. 単相2線式100[V]回路の絶縁抵抗値は0.1[MΩ]以上である。 ロ. 単相3線式200[V]回路の絶縁抵抗値は0.2[MΩ]以上である。 ハ. 三相3線式200[V]回路の絶縁抵抗値は0.2[MΩ]以上である。 ニ. 三相4線式400[V]回路の絶縁抵抗値は0.4[MΩ]以上である。 |
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絶縁抵抗の測定 |
問題 図1は、電池式絶縁抵抗計(定格電圧1,000「V])である。この絶縁抵抗計を用いた絶縁抵抗の測定に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。 (注) . 図において、問に直接関係ない部分等は省略又は簡略化してある |
問い | 答え | |||||||||||||||||
1 | 図2に示す絶縁抵抗計の目盛りの範囲A,B,C,Dのうち有効測定範囲として、正しいものは。 | イ. A ロ. B ハ. C ニ. D | ||||||||||||||||
2 | 図3において、ガード端子を使用して高圧ケーブルの絶縁抵抗を測定する場合の結線として、正しいものは。 |
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3 | 絶縁抵抗計の指針が零になるのを確認する方法として、正しいものは。 | イ. ガード端子を開放し、アース端子とライン端子を短絡してスイッチを押す。 ロ. ガード端子、アース端子、ライン端子のすべてを開放してスイッチを押す。 ハ. ライン端子を開放し、アース端子とガード端子を短絡してスイッチを押す。 ニ. アース端子を開放し、ライン端子とガード端子を短絡してスイッチを押す。 |
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4 | 電路と大地間の絶縁抵抗の測定に関する記述として、不適切なものは。 | イ. 測定前に測定する電路を確認する。 ロ. 測定前に電路の無電圧状態を検電器で確認する。 ハ. 測定前に機器の金属製外箱の接地をすべて取り外す。 ニ. 測定中は絶縁抵抗計の充電部及び被測定回路には触れないようにする。 |
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5 | 高圧ケーブルの絶縁抵抗の測定を行うとき、絶縁抵抗計の保護端子(ガード端子)を使用する目的として、正しいものは。 | イ 絶縁物の表面の漏れ電流による誤差を防ぐため。 ロ 絶縁物の表面の漏れ電流の含めて測定するため。 ハ 高圧ケーブルの残留電荷を放電するため。 ニ 指針の振切れによる焼損を防止するため。 |
問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 | |
絶縁耐力試験 |
問題 図は、最大使用電圧6,900[V]の単相変圧器の絶縁耐力試験接続図である。図に関する各問いには、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。 (注) . 図において、問に直接関係ない部分等は省略又は簡略化してある。 |
問い | 答え | |
1 | @に示す電流計及び電圧計の接続の組合わせで正しいものは。 | イ. 電流計をb,dに接続する。電圧計をb,eに接続する。 ロ. 電流計をa,cに接続する。電圧計をc,fに接続する。 ハ. 電流計をa,cに接続する。電圧計をb,dに接続する。 ニ. 電流計をc,eに接続する。電圧計をc,fに接続する。 |
2 | Aに示す電圧計Vの試験中における指示値[V]は。 | イ. 60 ロ. 69 ハ. 86 ニ. 100 |
3 | Bに示す機器を使用する目的は。 | イ. 試験用変圧器の保護 ロ. 被試験変圧器の保護 ハ. 試験電圧の印加時間の測定 ニ. 試験電圧の調整 |
4 | Cに示す電流計mAで測定するものは。 | イ. 試験用変圧器の励磁電流 ロ. 試験用変圧器の一次電流 ハ. 被試験変圧器の漏れ電流 ニ. 被試験変圧器の励磁電流 |
5 | 絶縁耐力試験後、試験電圧を下げた後の作業手順として正しいものは。 | イ. S1を解放後、高圧側の印加部を、強制放電した後、検電器で無電圧であることを確認し、接地する。 ロ. S1を解放後、高圧側の印加部を、強制放電した後、接地し、検電器で無電圧であることを確認する。 ハ. S2を解放後、高圧側の印加部を、検電器で無電圧であることを確認し、接地する。 ニ. S2を解放後、高圧側の印加部を、接地し、検電器で無電圧であることを確認する。 |
問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 | |
絶縁劣化診断 |
継電器の試験 |
問題 図は、過電流継電器と遮断器の連動試験を行うための配置図である。図に関する問いに対して、4通りの答(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問に対して、答えを1つ選びなさい。 (注) . 図において、問に直接関係ない部分等は省略又は簡略化してある。 |
問い | 答え | |
1 | @と接続しなければならないものは。 | |
2 | Aと接続しなければならないものは。 | |
3 | Bに示す部分の接続で正しいものは。ただし、 | |
4 | Cに示す試験器の名称は。 | イ. タイムスイッチ ロ. サイクルカウンタ ハ. 周波数計 ニ. 継電器試験器 |
5 | 過電流継電器の動作時間特性試験における動作時間整定レバー又はダイヤル目盛の位置は。 | イ. 1 ロ. 3 ハ. 5 ニ. 10 |
問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 | |
高圧受電設備の検査・試験 |
問題1 受電電圧6,600[V]の受電設備における竣工検査で一般に行われないものは。 イ. 避雷器の接地抵抗値 ロ. 地絡継電器の動作試験 ハ. 変圧器の温度上昇試験 ニ. 計器用変成器一次側の絶縁耐力試験 |
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問題2 高圧受電設備の定期点検で通常用いないものは。 イ. 高圧検電器 ロ. 短絡接地用具 ハ. 絶縁抵抗計 ニ. 検相器 |
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第1章 電気理論 |
第2章 配電理論 |
第3章 電気応用 |
第4-1章 電気機器 |
第4-2章 器具・材料 |
第4-3章 受電設備 |
第5章 施工方法 |
TOPへ | 第7章 発変電・送電 |
第8章 保安法令 |
第9章 配線図 |
試験問題 |