第7章 「発電・送電・変電施設」
 発電設備では、水力発電では出力の計算式・水車の特性、汽力発電では熱サイクル等、基本的な問題が中心ですが、非常用電源としてのディーゼル発電に関しては熱効率の計算、運転上の特性等実務的な問題、又コージェネレーションシステムや太陽電池発電設備などの基礎的な問題等が出題されています。
「重要事項のまとめ」(PDFファイル)
水力発電 汽力発電 ディーゼル発電
その他の発電 送配電施設 変電施設
水力発電
問題1
 水力発電所の水車の種類を、適用落差の高いものから順に並べたものは。

  イ. フランシス、ペルトン、プロペラ
  ロ. ペルトン、プロペラ、フランシス
   ハ. プロペラ、ペルトン、フランシス
   ニ. ペルトン、フランシス、プロペラ 
問題2
 有効落差50[m]、最大使用水量20[‰/s]の水力発電所における最大出力[KW]は。
  ただし、発電所の総合効率は85[%]とする。 
                        
   イ. 1,170  ロ. 8,330  ハ. 9,800 ニ. 11,520
汽力発電
問題1
 汽力発電所における給水加熱及び蒸気の流れで正しいものは。
                   
 イ. 節炭器→ボイラ→過熱器→タ−ビン→復水器 
 ロ. 節炭器→過熱器→ボイラ→復水器→タ−ビン 
 ハ. ボイラ→節炭器→過熱器→タ−ビン→復水器 
 ニ. ボイラ→過熱器→節炭器→復水器→タ−ビン
問題2
 発熱量4×104[KJ/g]に重油を毎時50[g]消費する出力200[KW]のディ−ゼル発電装置の熱効率[%]は。
                        

  イ. 17  ロ. 24  ハ. 36  ニ. 40 
ディーゼル発電
問題1
 ディーゼル機関にはずみ車(フライホイール)を取り付ける主な目的は。

 イ. 回転を一定にする。
 ロ. 回転数を増加させる。
 ハ. 回転むらを防止する。
 ニ. 振動を少なくする。
問題2
 ディーゼル発電に関する記述として、誤っているのは次のうちどれか.

 イ. 汽力発電と比較して起動・停止時間が短い。
 ロ. ディーゼル機関の動作行程は、空気→爆発(燃焼)→圧縮→排気である。
 ハ. 小容量でも熱効率が高い。
 ニ. 往復機関なので、振動が大きく、防振対策が必要である。
その他の発電
問題
 太陽電池を使用した太陽光発電に関する記述として誤っているものは.

 イ. 太陽電池は半導体のpn接合部に光が当たると電圧を生じる性質を利用し,太陽光エネルギーを電気エネルギーとして取り出すものである.
 ロ. 太陽電池の出力は直流であり,交流機器の電源として用いる場合は,インバータを必要とする.
 ハ. 太陽光発電設備を電気事業者の系統と連系させる場合は,系統連系保護装置を必要とする.
 ニ. 太陽電池を使用して1[kW]の出力を得るには,一般的にl[m2]程度の表面積の太陽電池を必要とする.
問題2
 コ−ジェネレ−ションシステムに関する記述として、最も適切なものは。 

 イ. 深夜電力を利用した発電システム   
 ロ. ガスタ−ビンと蒸気タ−ビンを組合わせた発電システム
 ハ. 太陽光発電と連携した受電システム 
 ニ. 電気と熱を併せ供給する発電システム 
問3
 風力発電に関する記述として、誤っているものは。

イ.風力発電設備は、風の運動エネルギーを電気エネルギ ーに変換する設備である。
口.風力発電設備は、風速等の自然条件の変化による出力変動が大きい。
ハ. 一般に使用されているプロペラ形風車は垂直軸形風車である。
ニ.プロペラ形風車は、一般に風速によって翼の角度を変えるなど風の 強弱に合わせて出力を調整することができる。
送配電施設
問題1
 送電に関する記述として、誤っているものは。

 イ. 同じ容量の電力を輸送する場合、送電電圧が低いほど送電損失が小さくなる。
 ロ. 長距離送電の場合、無負荷や軽負荷の場合には受電端電圧が送電端電圧よりも高くなる場合がある。
 ハ. 直流送電は、長距離・大電力送電に適しているが、送電端、受電端にそれぞれ交直変換装置が必要となる。
 ニ. 交流電流を流したとき、電線の中心部より外側の方が単位断面積当たりの電流は大きい。
問2 架空送電線の雷害対策として、適切なものは。

 イ.電線にダンパを取り付ける。
 ロ.がいしにアークホーンを取り付ける。
 ハ.がいし表面にシリコンコンパウンドを塗布する。
 ニ. がいしの洗浄装置を施設する。
問3 
 送電及び変電設備に使用するがいしの塩害対策に関する記述として、誤っているものは。

 イ.シリコンコンパウンドなどのはっ水性絶縁物質をがいし表面に塗布する。
 ロ.定期的にがいしの洗浄を行う。
 ハ.沿面距離の大きいがいしを使用する。
 ニ. がいしにアークホーンを取り付ける。
変電施設
問題1
 無効電力を制御しない方法で、電力系統の電圧を適正な範囲に維持するために用いられる機器は。

 イ. 電力用コンデンサ  
 ロ. 分路リアクトル
 ハ. 負荷時タップ切換変圧器
  ニ. 同期調相機 
問2
 変電所の役割に関する次の記述のうち,誤っているのはどれか.

 イ. 送配電に適した電圧に変換する.
 ロ. 過負荷や事故時に系統切換えを行う.
 ハ. 調相設備の開閉により無効電力の調整を行う.
 ニ. 負荷時電圧調整器により負荷の調整を行う.
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第1章
 電気理論
 
第2章
 配電理論
第3章
 
電気応用
 
 第4-1章
 電気機器
 第4-2章
 器具・材料
第4-3章
 受電設備
 
第5章
 施工方法
第6章
 検査方法
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 保安法令
 第9章
 配線図
試験問題
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